【フィリピン】<マクタン・セブ国際空港処理能力、約3倍の1,250万人に>
フィリピン第二位の規模を誇るが老朽化も目立つマクタン・セブ国際空港(MCIA)の新旅客ターミナル・プロジェクト(推定コスト175億ペソ)が本格化しつつある。
昨年4月に、MCIAの新旅客ターミナル・プロジェクト(推定コスト175億ペソ)遂行に関する契約が正式に締結された。この契約は、フィリピン運輸通信省(DOTC)と、入札において最も良い条件で応札したメガワイド(SMグループの建設企業)とインドのGMRインフラストラクチャー(GMR)連合(メガワイド連合)との間で行われた。
そして、昨年11月1日に、MCIAの運営・維持業務などがメガワイド連合に引き渡された。これにより、MCIA新旅客ターミナル・プロジェクトが本格始動したといえる。メガワイド連合はMCIA新旅客ターミナル建設・運営権(25年間)を有することになった。
このプロジェクトは、アキノ政権で7件目のPPPプロジェクトである。DOTCの空港関連事業では初のPPPプロジェクトである。新ターミナル完工は2018年、現行ターミナルの改装・近代化完工は2019年となるもよう。
MCIAの現行ターミナルは、年間450万人の乗降客処理を前提として設計・建設されたが、現在の年間乗降客は600万人超に達している。乗降客数は 過去10年間で年率13%増加しており、2016年までには1,000万人。2018年までに1,150万人に達する見込みである。したがって、新ターミナル建設は緊急課題と言える。
新ターミナル建設や現行ターミナルの改装などにより、MCIAの年間旅客処理能力は現行比約2.8倍の1,250万人超に達すると見られている。
提供:WCLソリューションズ・フィリピン
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