【フィリピン】<4月の財政収支、526億ペソの黒字に>4カ月間では191億ペソの黒字に改善
フィリピン財務省発表によると、2015年4月の財政収支は526億ペソの黒字となったが、前年同月に比べて黒字が35%縮小した。所得税申告月である4月は財政収支が黒字となることが多い。今年は年初4カ月間(1~4月)でも191億ペソの黒字となり前年同期の33億ペソの赤字から大幅改善している。
4月の歳入は2,091億ペソ。内訳は、内国歳入庁(BIR)1,608億ペソ、関税局(BOC)281億ペソ、財務局(BTr)308億ペソ、その他歳入(民営化収入など)86億ペソ。一方、4月の歳出は1,565億ペソ、そのうち利払い額は157億ペソであった。
年初4カ月間の歳入累計は前年同期比9%増の6,796億ペソ。そのうちBIRは11%増の4,679億ペソ、BOCが3%増の1,204億ペソと増収に寄与した。BTrは495億ペソ、その他歳入は419億ペソにとどまった。一方、歳出累計は前年同期比5%増の6,606億ペソ。そのうち利払い額は1,163億ペソで、歳出全体の18%を占めた。
歳出から利払い費を除外して算出されるプライマリーバランス(基礎収支)に関しては、4月は683億ペソの黒字、年初4カ月間では前年同期比20%増の1,354億ペソの黒字であった(15年6月18日のフィリピン財務省発表より)。
提供:WCLソリューションズ・フィリピン
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