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【フィリピン】不動産ダブルドラゴン、イロイロでフェリー事業に

 昨年4月にフィリピン証券取引所(PSE)に新規上昇し急成長を続ける不動産企業「ダブルドラゴン・プロパティーズ」(ダブルドラゴン、DD)が、フェリーターミナル建設・運営を行う意向である。

 DDは、ビサヤ地方イロイロ市から、イロイロ市と対岸のギマラス島を結ぶ「イロイロ⇔ギマラス島フェリーターミナル」プロジェクトを獲得、イロイロ市での1.3ヘクタールの近代的ターミナル建設や25年間の運営・運賃徴収権を与えられた。

 このほど、ギマラス島サイドでこのプロジェクトに反対する弁護士グループが、イロイロ地方裁判所に対しこのプロジェクト中止を求める訴状を提出した。この動きに対し、DDは「訴状のコピーは受領していないが、このプロジェクトは適切なプロセスを経て承認されたものであり、地域経済や住民の生計向上に大きく寄与するものと信ずる」とコメントした。

 DDは、ジョリビー・フーズ(JFC)創始者であり現会長であるトニー・タン・カクティオン氏と、2010年にJFCグループ入りしたバーべキュー・ チェーン「マン・イナサル」創業者エドガー・シアⅡ氏によって保有されている不動産企業である。すなわち、ジョリビー・グループ企業といえる。そして、特 に、ショッピング・モール事業に注力していく方針である。

 そして、流通・不動産・金融コングロマリットであるSMグループの旗艦企業SMインベストメンツ(SMIC)と中小型モール事業で提携した。 SMICは、DDの100%子会社であるシティーモール・コマーシャルセン ター(CMCCI)に34%出資した。
 
 「シティモール」は、主にビサヤやミンダナオ中心に展開、2015年までに25店、2020年までに100店に出店する予定である。第1号店は、昨年 12月にロハス市に完工、今年3月にフル・オープンした。そのほか、ミンダナオ島サンボアンガ市、セブ州、ボラカイ島などでの用地取得もしくは用地 リース契約締結が急ピッチで進展している。

 このモール事業離陸期入りなどでDDの業績は急上昇していく見込みである。DDは、純利益が2016年までに10億ペソ、2020年までに48億ペソに達すると予想している(15年6月3日のフィリピン証券取引所回覧03074-2015号より)。

提供:WCLソリューションズ・フィリピン

ここで紹介できなかったフィリピン経済情報は、 フィリピン経済・金融・投資情報 にてご確認いただけます。

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