LJの余波どこまで=IHI、三菱重工も渦中に(上)=石油採掘船の建造停止で=人員整理や契約破棄続く
連邦警察のラヴァ・ジャット作戦(LJ)でペトロブラス(PB)絡みの大型汚職〃ペトロロン〃が摘発された事などで、日本企業も参与している造船業界に深刻な影響が広がっている。
7日付ヴァロール紙によれば、日本企業も参与しているアトランチコ・スル造船(EAS)や大河造船(ERG)、エンセアダ造船工業(以下、エンセアダ)を始めとする造船会社は、PB用の石油採掘船建造などを担当するセッテ・ブラジル社(以下、セッテ)からの支払いが滞り、窮状に陥っている。
セッテは2010年創業の造船会社で、PBならびに、PBやブラジル銀行、連邦貯蓄銀行、Vale各社の年金基金などが出資している。同社は2011年に岩塩層下の石油採掘船21隻の建造を220億ドルで落札するなど、岩塩層下の石油採掘用の船計29隻の建造を受注。建造には先の3社を含む五つの造船会社があたっている。
ところが、・・・
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