【マレーシア】GST導入の影響、小売業は10-30%の販売減
【クアラルンプール】 大方の予想通り、4月1日の物品・サービス税(GST)導入で小売業の売り上げが4月に入り落ちている。マレーシア小売りチェーン協会(MRCA)のリャウ・チューンリャン会長によれば、4月の売り上げは前年同月比10-30%の減少で、消費に慎重な姿勢が見える。
一部の小売業者には大きな影響が出ており、自動車販売会社によれば、欧州車の売れ行きは50%減少した。
宝飾品を扱うトメイ・コンソリデーテッドでは30-50%の売り上げ減で、4月第1週の販売が特に落ち込んだ。
マレーシア経済研究所(MIER)の調査では、1-3月期の消費者心理は前期比10.4ポイント低下の72.6と、6 年来の低水準だった。
小売り統計をまとめているリテール・グループ・マレーシア(RGM)は、マレーシア国民がGSTに慣れるのは10-12月期で、その頃、消費は回復すると予想。今年の小売業販売額を前年比4.9%増と見込んでいる。
(ザ・スター、5月2日)
提供:アジアインフォネット
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