日本企業グローバルビジネスサポートLAPITA(JTB)

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    ~投資によるマレーシアをゲートウェイとするハラルマーケット参入~

【マレーシアレポート】ハラルセミナーアンケートから見る市場の魅力
~投資によるマレーシアをゲートウェイとするハラルマーケット参入~

概要

日本の少子高齢化に伴う国内市場規模の縮小が確実な現代において、日系企業は海外進出による新しいマーケット開拓に活路を見出すべく、様々な取組を展開しております。そんな海外市場においてもっとも注目されているのが、2030年には世界人口の1/4以上を占めると予測されている巨大なムスリム市場です。JTBコーポレートセールスでは、企業の海外進出をワンストップでサポートし、海外におけるビジネス機会を創出する日本企業のグローバル戦略とともに歩む、日本企業海外進出・会員制サポート事業「LAPITA(ラピタ)」を2013年度より始動しています。LAPITAでは、マレーシア政府機関の協力のもと、政府機関または専門家による「ハラルセミナー」やマレーシアへの「現地視察」などを実施しております。今回は、定員比150%を超えるお申込をいただいている「ハラルセミナー」のアンケート結果と、ムスリム市場へ期待を寄せる食品加工産業や化粧品、医薬品業界等の製造業を対象に、「投資」によるマレーシアをゲートウェイとするハラルマーケット参入についての取組をご紹介いたします。


ハラルセミナーアンケートから見る市場の魅力

①マレーシア・ハラル市場への参入計画
●検討している:76%
●既に参入している:10%

②参入を検討している理由
●市場のポテンシャル
●訪日観光客が増加傾向にあるため
●ハラル・ハブであるため
●国としての信頼感
●魅力的な国の支援体制

③参入するに当たり更に検討・調査が必要な点
●現地パートナー:22%
●販売経路:19%
●市場規模・特性:14%
●法務・税制:11%

④参入にあたっての障壁
●パートナー選定:30%
●参入コスト:14%
●市場環境調査:14%
●人材確保:12%

上記からも読み取れる通り、ハラルマーケットへ参入するにはハラル認証制度についてはもちろん、ムスリム社会の特性や市場環境を理解し、最適なビジネスパートナーを選定することが必要です。
LAPITAでは、企業の海外進出をワンストップでサポートし、海外におけるビジネス機会を創出する日本企業のグローバル戦略と共に歩むべく、今後も様々な取組による情報提供を行っていきます。


なぜ、投資によるハラルマーケット参入なのか

ハラル認証を取得する企業は、シャリア法(イスラム法)について理解し、ムスリムの雇用、社内に専門知識を備えたスタッフによるハラル委員会を設置し、ハラル認証取得後も運営管理を確立させる必要があるなど、非イスラム国である日本において、非ムスリムである日本人がハラル認証を取得することは容易なことではありません。

また、ハラル認証制度はイスラム諸国(インドネシア・トルコ・アラブ首長国連邦など)において統一されていません。従って、貿易においてはその輸出先が認可したハラル認証を取得していない限り、相手国にハラル商品として輸入されることはありません。

そこで、ハラルマーケットに対する製造業におけるスピーディーな展開を支援するため、現地企業のインフラ、ノウハウ、ネットワークを活用することを通じて、主に「投資(合弁、OEM,技術提携/提供等)」の面で中小企業の海外進出支援を推進しております。


なぜマレーシアなのか

多民族国家でありながらイスラム教が国教のマレーシアは、ASEAN 諸国の中でも安定的な経済成長を遂げています。JAKIM(※1)が国の外郭機関として国内で唯一ハラル認証を行っています。
その厳しい認証基準は国際的に高く信頼されており、ハラル認証を受けた企業はマレーシア市場のみならず、その先のムスリム市場への参入拡大が期待できると言われています。

また、マレーシアは国策の一つとして「グローバル・ハラル・ハブ」を推進しています。ハラルパーク(ハラル専用工業団地)を利用する企業に対しては政府が魅力的な税制優遇措置を提供しており、ハラル産業の成長に向けて優れた支援システムがあるのも特徴です。

※1:マレーシア政府ハラル認証機関


ハラルはムスリムだけでなく全ての人にとって安全・安心

HDC(※2)は頻繁に、ハラルは豚や豚派製品、アルコールといったものだけを含まないということだけではなく、トイバン(Thoyyiban:体に良いもの・こと)も必要であると言います。

Farm to Mouth、つまり農場で収穫された物は消費者の口に入るまで、環境や衛生、健康面で安全・安心であるということがハラル認証に求められており、JAKIMのハラル認証はトレーサビリティー(製造から流通過程までの流通)が確立している点からも、ムスリム以外の人に高い信頼性を示すことになり更なる需要拡大が見込まれます。

※2:ハラル産業開発公社


今後の活動

2014年2月17日、マレーシア・ハラルマーケット・ビジネスマッチング(現地商談会)

この1日商談会イベントはHDCなどマレーシア政府機関と連携し、現地ハラル商品製造企業約5,000社の中から、参加日本企業とのマッチングをコーディネートし、1 社当たり5 件の商談をセッティングするだけでなく、マレーシア政府機関による最新ハラル情報提供や政府機関との対話(ディスカッション)、ネットワーキング構築の機会を創出しています。

1.日  時: 2014年2月17日(月)09:30-21:30(予定)
2.開 催 地: クアラルンプール、マレーシア
3.内  容: マレーシア政府機関による最新投資・ハラル市場現状提供(セミナー)
  マレーシア政府機関とのワークショップ(ディスカッション)
  マレーシア政府機関並びに日本公的機関とのネットワーク構築
4.主  催: 株式会社JTBコーポレートセールス
  Halal Industry Development Corporation (ハラル産業開発公社)
5.連 絡 先: 株式会社JTBコーポレートセールス第五事業部
  日本企業海外進出サポート「LAPITA」
  担当:石毛
  TEL:03-5909-8758
  FAX:03-5909-8110
  EMAIL: t_ishige194@bwt.jtb.jp

詳細および申し込みは下記リンクよりご確認ください。

【商談会1日イベント】マレーシア・ハラルマーケット・ビジネスマッチング 参加者募集要項(PDF)
【商談会概要】マレーシア・ハラルマーケット・ビジネスマッチング(現地商談会)
【動画サイト】参加企業ビデオメッセージ掲載サイト

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