【マレーシアレポート】マレーシア・ハラルマーケットに対するビジネスと投資の機会セミナー ～成長するハラル産業～ レポート

　ハラルに関心の高い参加者の皆様はたいへん真剣に聴講され、Q&Aは時間をオーバーするほど白熱したものになりました。

マレーシア・ハラルマーケットへのビジネスと投資の機会についてーハラル経済の機会－

ハラル産業開発公社　CEO　
ダトスリ　ジャミル　ビディン

「ハラルとは何か」

Halal＝イスラム教徒に許されたという意味。
豚・豚由来成分、アルコールが入っていないという事だけでなく、"Thoyyib -体に良い"ということも必要不可欠。
ハラルは食品だけでなく、化粧品、日用品、医薬品、そしてサービスにも適用される。

「ハラルビジネスについて」
世界人口の約1/4がムスリム人口、巨大な市場である。
しかし、ハラル商品の需要に対して供給が全く間に合っていない。つまり、このハラルマーケットには大きなビジネスチャンスがある。
マレーシアは世界最大のハラル製品輸出国でもある。ハラルゲートウェイというマレーシアの国策と魅力的なインセンティブ（税制措置等）を是非利用してもらいたい。

ハラル認知度とハラル認証プロセス

ハラル産業開発公社　
スペシャルプロジェクトマネージャー
ノラジズル　アッド　アジズ

「世界的にも信頼度、認知度の高いマレーシアのハラルロゴ」
世界には多くの民間団体等がハラル認証を行ってるが、国が行い、かつマレーシアで唯一のハラル認証を行うのはＪＡＫＩＭ（イスラム開発局）のみ。ＪＡＫＩＭの信頼度が高い理由はそのガイドラインが厳しいからである。しかし、ムスリム以外の外国人にとってガイドラインは明確。

「ハラル申請手続きと認証プロセス」
ハラル認証取得には主に５つのステップがある。
１申請書の提出、２申請書の評価、３立ち入り検査、４委員会審査、５ハラル証明書の交付。
もちろん、ムスリム雇用は必須である。

日・ＡＳＥＡＮ友好協力４０周年記念事業
マレーシア・ミッション
マレーシアハラル現地事情調査団の報告　

株式会社ＪＴＢコーポレートセールス　
第五事業部　営業企画マネージャー
石毛　照栄

世界で通用するハラル認証を日本で取得することはノンムスリムである日本人には難しい点が多い。そこで、マレーシア企業のインフラ、流通、ノウハウを活用することよりスピーディーな事業展開が図れる"投資"を目的とした内容に仕上げた。
現地政府機関、日本公的機関等からの最新情報を入手するとともに、参加企業からのリアルが質問を投げられる機会を創出することで、参加企業からの満足度を得られた。
ハラル製造工場視察を通じて必要なインフラは何であるかを理解してもらい、現地小売事情視察、マレーシアハラル見本市視察を通じて、その巨大なマーケットは食品だけではないことを理解していただき、ビジネスチャンスは多いにあることを感じていただける機会であった。