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三菱商事 伯国の穀物会社を子会社化=集荷販売に加え生産も=セアグロ社株式80%取得=「伯国は重要な穀物供給国」

三菱商事(本社東京、小林健代表取締役社長)が、ゴイアス州に本社を持つ穀物会社ロス・グロボ・セアグロ・ド・ブラジル(Los Grobo Ceagro do Brasil S.A、以下セアグロ)を子会社化した。1日付エスタード紙、フォーリャ紙などが報じた。

セアグロ社は北東部のマラニョン、ピアウイ、トカンチンス、バイア各州にまたがるマピトーバと呼ばれる地域や中西部に6万5千ヘクタール余の生産面積を持ち、大豆とトウモロコシの生産、集荷販売、輸出などでは国内最大級の規模の会社で、穀物取扱数量は年100万トンを超える。
セアグロ社の子会社化で、三菱商事は、昨年は米国と並ぶ世界最大の大豆輸出国となった伯国における穀物生産に、初めて参入することになる。三菱商事は、北米、南米、豪州を中心に食糧資源供給源を拡大し、主要穀物(トウモロコシ、大豆、小麦等)の総取扱数量2千万トン体制の確立を目指している。

セアグロ社はもともと、パウロ・ファシン氏が1994年にマラニョン州に創設した大豆販売会社だが、2008年に亜国最大級の大豆生産を行うロス・グロボグループ、リオの投資会社ヴィンチ(Vinci)が同社を買収した。ロス・グロボグループとヴィンチは、ゴイアス州の大豆生産会社セレクタも買収した。

ロス・グロボグループとヴィンチは60%出資して、セアグロとセレクタを2010年に合併させ、現在のセアグロ社を設立した。残りの40%は、セアグロ社創立者のパウロ・ファシン氏が保持していたが、2012年に三菱商事がファシン氏の持つ株式20%分を買い取った。

08年当時のセアグロ社の利益は1億レアルだったが、昨収穫期の利益は11億レアルに上り、昨年からはロス・グロボグループの総利益の半分以上を占める存在となっていた。

セアグロ社の子会社化は、ロス・グロボグループとヴィンチが持っていた60%分の株式を買い取る形で実現。三菱商事の出資比率は、12年1月からの保有株式20%と合わせ、80%に高まった。今回の出資金額は公表されていないが、各伯字紙は10億レアル(日本円で約500億円)と報じている。残り20%の株式は、引き続きファシン氏が保持する。

三菱商事のプレスリリースによれば、同社は既に2011年設立の完全子会社アグレックス・ド・ブラジル社(サンパウロ市)を通じ、中部と南部で穀物の集荷販売・輸出事業を展開している。取扱数量は年間約200万トン。

三菱商事は伯国を「全社戦略地域」とし、「世界の穀物需要が拡大傾向にある中で、同国はトウモロコシを含めた輸出の増加が期待できる重要な穀物供給国」と位置付ける。セアグロ社の子会社化で当地における穀物集荷機能を一層強化し、物流面での効率化を図ることで、事業規模の拡大を目指したい考えだ。

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