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【JTB海外駐在員コラム】ベトナム(ハノイ)編

外の独自のパートナーシップの構築により日本企業のグローバルビジネスをJTBグループがお手伝いするラピタより、
海外に駐在するJTBの社員による現地の最新情報をご提供いたします。


今回は、ベトナム(ハノイ)からのコラムをお届けします。


Xin Chao!! シンチャオ!


ベトナムは他の東南アジアに比べてもとても独特な文化を持った国だと感じております。「日本の常識≠世界の常識」は
もちろん海外進出なら当たり前だとは思いますが、特にベトナムではそれを痛感しております。
とはいえ、考え方をひとつ変えればチャンスに繋がるのがベトナムでビジネスをする醍醐味ではないかと感じている日々です。そんなベトナム・ハノイをご紹介します。


【ハノイのビジネス状況・商習慣】


政治・文化の中心であるハノイには多くの政府機関や各国の大使館が集まっており、都市開発・インフラ整備などの
国家プロジェクトへの投資が盛んです。また、電子機器や二輪・四輪をはじめとする製造業の中心として、多くの日系企業もハノイとその周辺の工業団地に拠点を構えています。
最近ではITのオフショア開発や人材派遣、コンサルティングなどのサービス業の進出が多く見受けられます。
一方で、マーケティングやセールス、本社機能はベトナム経済NO.1であるホーチミン市より少ない印象。
ハノイは中央政府の影響も受けやすいためか、何事も慎重にビジネスをする傾向にあります。その慎重さは"ハノイ人"の性格にも表れており、とてもまじめで勤勉な人が多く、日本人にやや近い感覚を持っていると思います(ただとても頑固です...感情だけでは論破できません。そして日本人の思考が必ずしもベトナム人の論理には合致しません!)。


【ビジネスチャンス】


私が注目をしているテーマを3つご紹介させていただきます。


<農業>
ベトナムの労働人口の半数ほどが農業を占めているのに対し、GDPでは約2割程度です。そこで生産性を上げるために「ハイテク農業」が数年前から注目がされています。今年の6月にフック首相が来日された際もハイテク農業の可能性
について触れられていました。
日本でも農業の人手不足などの課題があげられる中で、農業の効率性をあげるビジネスは両国にとっても大きなビジネスになるのではないかと考えております。


<医療>
日本でも「医療国家」を目指し「医療ツーリズム」などが推進されています。特に富裕層の間ではジャパン・ブランドの
医療技術が注目をされており、健診や治療を目的とした訪日客も少なくはありません。
また、ベトナムとしても医療技術の向上を目指しているという話もあります。


<教育>
どの国でもキーワードとなる「教育」。ハノイでは日本式教育を行う学校や幼稚園、日本の絵本などがベトナム人の間で人気となっています。
最近では日本式のみならず、インターナショナル/アメリカンスクールなどの私学への希望者も増えており「グローバル教育」が重要視されてきています。


最後に、ベトナムでは「Nhat Ban(日本)」が一種のブランドとなっています。多くのベトナム消費者見た目やブランドを気にする傾向にあり、まさに"MADE IN JAPAN"タグそのものに価値を感じているようです。


【ハノイでの余暇の過ごし方】


「ハノイは何もない」と伺って赴任をしましたが、思っていた以上にいろいろあります!
確かに、ホーチミンと比べれば何もありません。コンビニもない、マクドナルドや丸亀製麺もない、新しい外資系ストアはHCMCだけ。でも日本の便利さ、グローバルスタンダードから少し離れているからこそ、「人とのつながり」から
感じる幸せを日々実感することができます。
多くの海外都市にあるテーマ別の日本人会(県人会、同年代会、同窓会、趣味会など)やInternational Expats Communityなどに参加したり、ベトナム人とサッカーをしたり、ライブ音楽バーに行ったりと、探せば余暇の過ごし方はいくらでもあります。
こうした駐在先で新しい出会い・発見に巡り会えるのも海外進出のおもしろさだと思います。


「百聞は一見にしかず」、ぜひハノイにもいらしてください!


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【食文化】
ベトナムは北部・中部・南部でも味付けの違いや様々な食文化の違いもあります。その中でオバマ大統領が訪越された際にも召し上がられたというハノイ発祥の「ブンチャー」はぜひ一度は試してみてください!








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【街並】
私が初めてハノイに来たときの印象は「バイクと電線がとにかく多い!」でした。写真のようなベトナムらしい街並がある一方で高層ビルや都市鉄道が次々と建設中で都市開発も急ピッチで進んでおります。









※本サイトに掲載のレポートやコラム及びリンク先などの内容はすべて執筆者の個人的な見解であり、
 弊社の公式見解をあらわすものではありません。

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