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【フィリピン】<セブ国際空港の新ターミナル、18年央に完工へ>

 フィリピン第二位の規模を誇るマクタン・セブ国際空港(MCIA)の新旅客ターミナル・プロジェクト(推定コスト175億ペソ)建設が本格化ている。


 2014年4月22日に、MCIA旅客ターミナル・プロジェクト遂行に関する契約が正式に締結された。この契約は、フィリピン運輸通信省(DOTC)と、メガワイド(SMグループの建設企業)とインドのGMRイ ンフラストラクチャー(GMR)連合(メガワイド連合)との間で行われた。


 老朽化が目立つMCIAに関して、フィリピン政府は、官民連携(PPP)プロジェクトとして、MCIAの新旅客ターミナル建設などによる旅客処理能力増強、近代化を計画。そして、2013年11月にMCIA新旅客ターミナル建設・運営(25年間)の入札を実施、メガワイド連合が144億ペソのプレミアム(建設コスト等を全て負担するうえに144億ペソを政府に支払う)という好条件を提示、落札した。そして、2014年11月にまず既存のターミナル運営事業などが引き渡された。


 このプロジェクトは、前アキノ政権で7件目のPPPプロジェクト。DOTCの空港関連事業では初のPPPプロジェクトである。新ターミナルは2016年1月に着工、コンクリート打ち込みなどが開始された。この新ターミナル完工は2018年、現行ターミナルの改装・近代化完工は2019年予定と発表されている。


 新ターミナル建設は予定どおり進捗しており、現時点では、2018年6月までに完工見込みとのことである。


 なお、MCIAの現ターミナルは、年間450万人の乗降客処理を前提として設計・建設されたが2014年の年間乗降客は720万人、2015年は約800万人に達している。乗降客数は 過去10年間で年率13%増加しており、2016年には1,000万人、2018年までに1,150万人に達すると見込まれている。したがって、新ターミナル建設は喫緊の課題と言える。新ターミナル建設や現行ターミナルの改装などにより、MCIAの年間旅客処理能力は1,250万人超に達すると見られている。



提供:WCLソリューションズ・フィリピン

 

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