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【マレーシア】国内経済、下期の回復を予想=クレディスイス

【クアラルンプール】 クレディ・スイスのエコノミスト、マイケル・ワン氏は、マレーシア経済は今年下期にかけて徐々に回復するとの予想を示した。
 
今年下期から来年は回復基調に入り、石油価格の下落によるマイナス影響は緩和される。また、大型のインフラ整備プロジェクトが実施されることも経済成長に繋がるという。
クレディ・スイスは、マレーシアの国内総生産(GDP)成長率を今年は4.1%、来年には4.5%と予想している。
中央銀行バンク・ネガラ・マレーシアは、先ごろ翌日物政策金利を引き下げたが、消費の成長に繋がるとの期待が出ている。ワン氏は消費は低迷状態にはあるが今後さらに悪化することはないと予想。生活必需品の消費は上向きだが、その一方で外国人労働力の削減が加速していることや不動産市場の成長が鈍化していると指摘した。地域別では、首都圏クランバレーと比べてジョホールの不動産市場が悪化しつつある。また飲食店は比較的好調だが、ファッション小売り業者などは厳しい状態が続いているという。
一般家庭の経済状況については、従業員積立基金(EPF)拠出金カットや公務員に対するハリラヤ・ボーナスの支給、低所得者向け補助金などの対策により消費が増える傾向にあると指摘。石油価格が今後上昇を続けた場合は消費には好影響を与えるとの予想を示した。
ワン氏は通貨リンギについては今年末にかけて回復力を増すと予想。英国の欧州連合(EU)離脱や政府系企業の海外での投資見直しにより年内は資金流出に歯止めがかかるという。
(ニュー・ストレーツ・タイムズ、7月19日)

提供:アジアインフォネット

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