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【フィリピン】<古河電子、フィリピンで車載コイル量産> 中国リスク対応と採算改善を目的

 古河機械金属グループの中核事業会社である古河電子(本社:福島県いわき市)は、フィリピンに設立済みの車載向けコイルの加工子会社FD コイル フィリピン社.(FDCP社)において、コイル製品の本格量産を7月より開始した。

 コイル製品は、電気自動車の充電器や電動パワステ、エンジンコントロールユニット等に多数使用されており、近年の自動車の電子制御化に伴う需要の増加により、販売量を増やしてきた。 古河電子では、1988年(昭和63年)からコイル事業を開始した。

 コイル事業は当初から中国で委託加工を行ってきたが、昨今の中国での人件費上昇や、販売量の増加による生産能力不足等により採算は大幅に悪化している。そのため、カントリーリスクの対応と採算改善を目的として、2014年9月にFDCP社を設立し、フィリピンでの各種許認可の取得手続きを進めてきた。

 このほど各種許認可の取得が完了し、コイル製品の販売先である顧客の承認を6月に得ることができたことから、FDCP社での本格量産が可能となった。

 FDCP社では、車載向け電子制御ユニット(ECU)に使われるフィルタコイルを2016年末には月産80万個、2017年3月頃には月産150万個まで加工能力を引き上げる予定である。 なお、FDCP社の所在地はブラカン州マロロス市、資本金は5,000万ペソである(16年7月21日の古河機械金属株式会社ニュースリリースより)

 

提供:WCLソリューションズ・フィリピン

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