日本企業グローバルビジネスサポートLAPITA(JTB)

  1. TOP
  2. サポート事例
  3. ASEAN
  4. 【フィリピン】<三井物産等の比トヨタ車事業、第1四半期も好調>販社トヨタ・マニラベイ、純利益60%増の4千万ペソ 製造の比トヨタ自動車、純利益17.5%増の28億ペソ

【フィリピン】<三井物産等の比トヨタ車事業、第1四半期も好調>販社トヨタ・マニラベイ、純利益60%増の4千万ペソ 製造の比トヨタ自動車、純利益17.5%増の28億ペソ

 三井物産は、フィリピンにおいて、トヨタ自動車やメトロポリタンバンク&トラスト(メトロバンク)グループとともにトヨタ車事業を推進している。このトヨタ車事業は2016年も好調を持続している。

  三井物産はトヨタ・マニラベイ社(TMBC)に40.%を継続出資してきている。トヨタ・マニラベイ社はフィリピン最大のトヨタ車販社であり、トヨタ車販売シェアは約10%である。また、三井物産は2013年6月に、メトロバンクグループの持株会社GTキャピタル・ホールディングス(GTCAP)から、トヨタ車の販売会社であるトヨタ・クバオ社(TCI)の株式4,500万株(40%)を取得した。TCIは1989年に設立されたトヨタ車販売の草分け的存在である。

 このトヨタ・クバオ社とトヨタ・マニラベイ社は今年3月に合併した。存続会社はトヨタ・マニラベイ社となった。合併後の新トヨタ・マニラベイ社の2016年第1四半期(1月~3月)の売上高(2社合算、以下同様)は前年同期比10%増の46億ペソに達した。主力の自動車販売台数は同8%増の4,323台、自動車販売額は同13%増の46億ペソであった。一方、補修部品の売上高は同8%増加、メンテナンスサービス収入は同15%増加した。

 堅調な自動車販売にくわえ、オートローンや保険手数料など付帯事業収入増加、営業費用節減などにより、純利益は同60%増の3,990万ペソへと大幅増加した。合併後の新トヨタ・マニラベイ社はパサイ市ロハス大通り、マニラ市のホセ アバド サントス、クバオ市、マリキナ市、カビテ州ダスマリーニャスの5カ所に販売拠点を有している。

 三井物産は、トヨタ自動車のフィリピン製造拠点であるトヨタモーター・フィリピン(TMPC)にも15%出資している(GTCAPが51%、トヨタ自動車が34%)。その他、レクサス車販社であるレクサス・マニラにも25%出資している。フィリピンでのトヨタ車事業基盤拡充が、製造、販売双方で進展していると言える
 
 既報のとおり、トヨタモーター・フィリピン(TMPC)の今第1四半期の売上高は前年同期比7.3%増の262億ペソ、帰属純利益は同17.5%増の28億ペソへと二桁増加した。年間帰属純利益は2013年が前年比50%増の42億ペソ、14年が同71%増の72億ペソと連続で大幅増加した。そして、15年には同41%増の102億ペソへと急増、100億ペソの大台を突破したが、16年もその最高益を上回るペースとなっている(GTキャピタルの2016年第1四半期事業報告書などより)。

提供:WCLソリューションズ・フィリピン

ここで紹介できなかったフィリピン経済情報は、 フィリピン経済・金融・投資情報 にてご確認いただけます。

その他の経済情報はこちらからご覧いただけます。

PAGETOP