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【フィリピン】<キリン出資のサンミゲル・ビール、上半期10%増益に>

 サンミゲルのビール子会社であり、キリン・ホールディングス(キリン)が出資するサンミゲル・ブリュワリー(サンミゲル・ビール=SMB)の2015年上半期(1月~6月)の業績が好調であった。

 8月19日付け各紙電子版いよると、SMBの今上半期の純利益は前年同期比10%増の69億ペソに達したとのことである。

 サンミゲル・ビールの香港拠点であるサンミゲル・ブリュワリー・香港(SMBHK、香港証券取引所上場)が、世界最大のビール会社であるアンハイザー・ブッシュ・インベブ(アンハイザー)の香港や中国での販売権を消失するというマイナス要因があったものの、フィリピン国内の堅調な需要などでカバーしたとのことでもある。
 なお、キリンのSMB保有比率は約48.39%で、サンミゲルの約51%に次ぐ大株主となっている。SMBは浮動株式比率基準(最低10%)未達成により、2013年年5月15日付けで、フィリピン証券取引所(PSE)から自主的上場廃止となった。すなわち、現在は非上場企業となっている。

 サンミゲルのラモン・アン社長は、キリンの提示価格次第では、サンミゲル保有のSMB株式をキリンに売却する用意はあるとコメントしたと伝えられている。 具体的な価格などは明確にはコメントされておらずその真剣度は不明であるが、キリンがSMB株式を買い増してマジョリティーを握る、すなわち買収する可能性があるともいえよう。

提供:WCLソリューションズ・フィリピン

ここで紹介できなかったフィリピン経済情報は、 フィリピン経済・金融・投資情報 にてご確認いただけます。

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