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【マレーシア・シンガポールレポート】イスカンダル計画を知る

「イスカンダル計画」 をご存知ですか?

シンガポールとマレーシアが共同にて、投資総額10兆円、計画人口300万人という大都市をジョホールバルに建設するという壮大なプロジェクトのことです。2025年完成を目指しているこの計画は、シンガポールの国土の3倍程の広大な地域に多角的工業団地の他、大学やテーマパーク、高級住宅などを擁すべく建設が進められています。

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※ダンガベイ コンベンション センター(写真提供:JTBシンガポール支店)

特に金融・観光・教育・物流・医療・クリエイティブサービス業の6分野及び、電気と電子、油脂や石油化学、食品と農産物加工の3分野を重点拠点として投資の誘致を進めています。

2017年にはシンガポールからジョホールバルへの地下鉄も開通また、2020年には、ジョホールバールとクアラルンプール間に新幹線も開通予定で計画が着工されております。

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州会議事堂(写真提供:JTBシンガポール支店)

イスカンダル計画の概要について 

イスカンダルはA~Eの5つの地区に分けられ、開発が行われています、

A: ジョホールバル都市部     国際金融、金融センター、サービスセンター(コーズウエイでシンガポールと連結)
B: ヌサジャヤ地区         海外大学の誘致、テーマパークなどのエンターテイメント、医療観光などのサービス産業、州政府機能
C:  タンジョン・プルハス港周辺 物流拠点、自由貿易区域、石油備蓄港(セカンドリンクでシンガポールと連結)
D: パシル・グ団港周辺      電気・化学・油脂化学製品の製造業、石油化学備蓄港
E: セナイ空港周辺         物流拠点・ハイテク産業・宇宙関連産業・商業施設・サイバーシティー

B地区では観光産業や教育産業の集約も積極的に進めています。教育分野においては、ニューキャッスル大学、マルボロカレッジ、サウサンプトン大学などのキャンパスが開設されています。
観光分野においては、ジョホールバルプレミアムアウトレット、レゴランドマレーシア、屋内型テーマパークであるハローキティータウンなどがオープンしています。また、大規模な会議施設を備えた新しいホテルの開業によるMICE誘客や病院施設の拡充によるメディカルツーリズムの推進など、新しい観光資源の開発も進められています。

2011年にマレーシア政府は新たな優遇制度(Flagship Investment Iskandar Malaysia)【FIM】を発表。FIMの対象となるのは観光分野、保険・医療分野、教育分野であり、①5年間の法人税または投資税額免除、②施設投資のための輸入税、所得税減税、③外国人知識労働者の柔軟化、④中央銀行による外国為替管理規制の緩和の4点において優遇措置を受けることができます。こうした優遇政策によりイスカンダル地域への投資総額は2012年には1000億リンギット(約3兆円)を越えました。


JTBグループが国内外の独自のパートナーシップの構築により日本企業の海外進出をサポートするラピタでは、これから建設されようとしている巨大都市計画の視察をアレンジすることが出来ます。どうぞお問い合わせください。

※現在、プロジェクト進行中で、各工場などは建設中の為、見学を頂くことはできません。段階を追ってプロジェクトが進行中ですので、各地区の視察に関しては、その都度お問い合わせください。右記日程は、B地区 ヌサジャヤ地区を主体としたモデルコースになります。ご希望によりその他の地区の見学をお手配することも可能です。尚、州会議事堂は特別拝観が可能です。(別途入場料、予約等確認が必要になります)

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